実の子
じつのこ
名詞
標準
文例 · 用例
私は、父の実の子です。
— 太宰治 『燈籠』 青空文庫
実の子の私にさえ、何かと遠慮をいたします。
— 太宰治 『燈籠』 青空文庫
ここのお父さんは先年なくなられたが、私はこのお父さんに実の子以上に大事にされた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
それを実の子のようにしようとしなさるから、そこに無理が出るのだ。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
手の痛みはどないやとも訊いてくれないのを、十三の年では可哀相だと女子衆の囁きが耳にはいるままに、やはり養子は実の子と違うのかと改めて情けない気持になった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
手の痛みはどないやとも訊いてくれないのを、十三の年では可哀相だと女子衆の囁きが耳にはいるまゝに、やはり養子は実の子と違うのかと改めて情けない気持になった。
— 織田作之助 『放浪』 青空文庫
限りもなく美しく姫君を仕立てて、紫夫人は真心からかわいくながめながらも、これを生母に譲らねばならぬようなことがなくて、真実の子として持ちたかったという気がした。
— 藤のうら葉 『源氏物語』 青空文庫
このことでさえ、実の子に取った仕打ちに比べれば些細なことです。
— THE ADVENTURE OF THE SUSSEX VAMPIRE 『サセックスの吸血鬼』 青空文庫