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禅書

ぜんしょ
名詞
1
標準
文例 · 用例
まだ、この書を読まない人の為にちょっと解説すると、この書は仏典や禅書から、いわゆる悟りの為になることや修業者の策励になることが、抜萃してある仏教の金言警句集とでもいったような性質の書物である。
岡本かの子 宝永噴火 青空文庫
・いかりおさへてさむいぬかるみもどつてきたか(自嘲) こやしあたへてしみ/″\ながめるほうれんさうで・掃きよせ掃きよせた落葉から水仙の芽(再録) 二月六日けさはまつたく早すぎた、御飯、御勤、何もかもすんでしまつても、まだ/\なか/\明けない、禅書を読んだ。
種田山頭火 其中日記 青空文庫
私は道元禅書の中からノートへ「夏臘」という二字を書き写した。
――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 夜の靴 青空文庫
またそのうちにも、禅書もあるし、国史もあり、彼のまわりは本で埋まっているといってもよい。
地の巻 宮本武蔵 青空文庫
母上からお便りのたびに、稀れには、和歌草稿を見せよとか、近ごろ禅書は見ておるかなどとあるので、ま、ほんの申しわけだ」「秋の夕です。
あしかが帖 私本太平記 青空文庫
そちの使いでも、言葉だけではなお、これほどな大事、なかなか信じぬかもしれぬ」 と、机の上の禅書に、目をおとしていたが、やがて朱筆をとって、その禅書の文字の諸所に、朱点を打ったり、棒を引いたり、また欄外に書き入れするなど、苦吟、長いことかかって、「これでよい」 と、やっと筆をおいた。
風花帖 私本太平記 青空文庫
障子の隙間から、兵書や禅書を散らした机が見える。
吉川英治 柳生月影抄 青空文庫