桙
桙
名詞
標準
文例 · 用例
尚、杉桙別命神社・多祁富許都久和気神社など、桙に関係ある社が、ざらに全国に分布してゐる(神名式)ことをも、傍証に立てる事が出来る。
— 折口信夫 『幣束から旗さし物へ』 青空文庫
比々良木八尋桙根底不附国(播磨風土記逸文)とあるのから見ても、此桙は人を斬るものでなく、地に樹てゝ、神を祈る物なる事は訣る。
— 折口信夫 『幣束から旗さし物へ』 青空文庫
桙を以て戦に出るのは、随時に随処に衝き立てゝ、神意を問ふことが出来る、と言ふことなのである。
— 折口信夫 『幣束から旗さし物へ』 青空文庫
八尋桙根などをすたんだぁどに比べて見ると、幾分の似よりは見える。
— 折口信夫 『幣束から旗さし物へ』 青空文庫
唯彼に在つては、異物崇拝の対象なる族霊(とうてむ)の像を柄頭につけるが、桙の方には其がない。
— 折口信夫 『幣束から旗さし物へ』 青空文庫
私は、昔の丈部(記・姓氏録・万葉)をば、支那風の仗人と見ずに、或は此すたんだぁどに似た桙を持つて、大将の前を駆うた部曲かと考へて居る。
— 折口信夫 『幣束から旗さし物へ』 青空文庫
まといの要素たるばれんや、張り籠の多面体が、後の附加だとすれば、愈|彼自身たて物と近づくので、旗の布を要素としない桙の末流らしく、益考へられて来る。
— 折口信夫 『まといの話』 青空文庫
やまとたける等の八尋桙・丈部の杖からまといに至る間に、歴史の表に顕れずして過ぎた年月があまりに長く、又可なり縁遠く見える。
— 折口信夫 『まといの話』 青空文庫