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滞りなく

とどこおりなく
副詞
1
標準
without delay
文例 · 用例
パリのガール・デュ・ノールでは誰だか知らない人が書式へいい加減のことを書いてくれてそれで万事が滞りなくすんだのであった。
寺田寅彦 チューインガム 青空文庫
晩景、留守を預るこの老番頭にあてて、津に出張中の主人から、里見氏の令夫人参宮あり、丁寧に宿を参らすべき由、電信があったので、いかに多数の客があっても、必ず、一室を明けておく、内証の珍客のために控えの席へ迎え入れて、滞りなく既に夕餉を進めた。
泉鏡花 伊勢之巻 青空文庫
畚は滞りなく底に着いた。
岡本綺堂 飛騨の怪談 青空文庫
逸作は四十二の厄歳も滞りなく越え、画作に油が乗りかけている。
岡本かの子 雛妓 青空文庫
そこで権兵衛は己の代理として、総之丞に二三の下僚をつけて高知へやり、己は普請役所に留まっていると、十日ばかりして下僚の一人が引返して来て、藩庁の報告は滞りなく終ったと云った。
田中貢太郎 海神に祈る 青空文庫
職工たちの俸給はそれから二日遅れただけで、滞りなく渡された。
夢野久作 オンチ 青空文庫
不審な点なぞも勿体ぶらずにスラスラと滞りなく説明してくれました」 なお六平太氏は只圓翁について語る。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
新子に、つい最近まで愛人があったとして、それが今美和子と結婚しかかっているとしたら、前川はその結婚が滞りなく、早く纏まってほしかった。
菊池寛 貞操問答 青空文庫
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