百眼
ひゃくまなこ
名詞
標準
using multiple simple paper masks to represent different emotions in a play (from the middle of the Edo period)
文例 · 用例
いろいろの異様なる衣を着て、白くまた黒き百眼掛けたる人、群をなして往来し、ここかしこなる窓には毛氈垂れて、物見としたり。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
女の子は唯言葉なく出でゆくを、満堂の百眼、一滴の涙なく見送りぬ。
— 森鴎外 『うたかたの記』 青空文庫
頭巾を着ないものは百眼というものを掛けている。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
マルコ・ポロの紀行に、宋帝占うて百の眼ある敵将にあらずんば、宋を亡ぼし得ずと知ったところ、元将|伯顔の名が、百眼と同音で、宋を亡ぼしたとある。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
此の人一体は古方家ではありますけれど、実はお幇間医者のお喋りで、諸人助けのために匙を手に取らないという人物でございますれば、大概のお医者なれば、一寸紙入の中にもお丸薬か散薬でも這入っていますが、此の志丈の紙入の中には手品の種や百眼などが入れてある位なものでございます。
— 怪談牡丹灯籠 『怪談牡丹灯籠』 青空文庫
萩原新三郎を、飯島の娘お露の柳島の寮へさそっていくお幇間医者山本志丈を、「大概のお医者なれば一寸紙入れの中にも、お丸薬や散薬でも這入っていますが、この志丈の紙入の中には手品の種や百眼などが」云々と紹介しているのは、いかにもその人柄が一目瞭然とされておもしろい。
— 「怪談牡丹燈籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について 『我が圓朝研究』 青空文庫
百眼売つけ髭売|蝶 わたくしはこれらの記事を見て当時の向嶋を回想するや、ここにおのずから露伴幸田先生の事に思到らなければならない。
— 永井荷風 『向嶋』 青空文庫
帰れ帰れ早く」 次のお銚子をニッコリ圓太に命じながら、その笑顔をすぐまた百眼のよう、不機嫌千万なものに圓朝のほうへ戻して、「オイ、おしめえにもうひと言だけいって聞かせておいてやる。
— 正岡容 『小説 圓朝』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の芝居小屋では、百眼を使って役者が瞬時に表情を変えて見せた。
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骨董品店で、ユーモラスな表情が描かれた古い百眼を見つけた。
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百眼を用いた古典芸能のワークショップに参加し、独特の表現技法を学んだ。
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標準
simple paper mask
作例 · 標準
お祭りの屋台で、紙で作られた百眼のお面が子供たちに売られている。
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演劇の小道具として、厚紙に目や鼻を描いて自作の百眼を準備した。
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「ほら、面白い顔!」と言って、弟は百眼を顔に当てておどけてみせた。
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