物見高い
ものみだかい
形容詞
標準
burning curiosity
文例 · 用例
その巨石を取巻く大小の墓の前には、それぞれに紅と白の桃の花が美しく挿し並べて在ったが、その墓の間々へ物見高い近隣の町の者や、通りかかりの肥汲みの百姓や柴売り、又は近道伝の太宰府参りらしい町人なんどが真黒く、犇々と押しかけて、中央の白い花崗岩の石甃の上を、折重なるように凝視している。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
これは今までに幾|度も私見たことのある人で、何でも小児の時は物見高いから、そら、婆さんが転んだ、花が咲いた、といって五六人人だかりのすることが眼の及ぶ処にあれば、必ず立って見るが、どこに因らず、場所は限らない。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
これは今までに幾度も私見たことのある人で、何でも小児の時は物見高いから、そら、婆さんが転んだ、花が咲いた、といつて五六人|人だかりのすることが眼の及ぶ処にあれば、必ず立つて見るが何処に因らずで場所は限らない、すべて五十人|以上の人が集会したなかには必ずこの紳士の立交つて居ないといふことはなかつた。
— 泉鏡花 『化鳥』 青空文庫
私は新聞の記事にあおりたてられた物見高い人々が、五年目の再会の模様を見ようと、天王寺へお詣りがてら来ているのだと判ると、きゅうに自分のみすぼらしい――新聞に書かれた出世双六などという言葉におよそ似つかぬ姿を恥じて、穴あらばはいりたい気持とはこのことかと思った。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
物見高い江戸の観客もこれには閉口して、早々に逃げ出してしまうことになる。
— 岡本綺堂 『虎』 青空文庫
その上啓吉は、かなり物見高い男である。
— 菊池寛 『死者を嗤う』 青空文庫
ことに、七日の宵がまたうってつけのたなばた晴れで、加うるに式部小町とあだ名をされた上野山下の国学者|神宮清臣先生の愛女琴女が、その夜のたんざく流しに三国一の花婿選みをするという評判でしたから、物見高いはいつの世も同じ江戸っ子のつねです。
— へび使い小町 『右門捕物帖』 青空文庫
――お番所からはまだだれも出馬しないとみえて、自身番の小者たちにしかられながら、物見高い群衆が押しつ押されつ、わいわいとうち騒いでいるさいちゅうでした。
— 開運女人地蔵 『右門捕物帖』 青空文庫
作例 · 標準
物見高い野次馬たちが、事故現場の周りに幾重にも人垣を作っている。
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彼は物見高い性格で、何かが起きると一番に現場へ駆けつける。
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田舎のことだから、物見高い村人たちが新しい住人を品定めするように見つめていた。
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