流麗
りゅうれい
形容動詞名詞
標準
fluent
文例 · 用例
が、何と云つても探偵小説でその構想の卓拔、トリツクの妙味、筋の複雜、心理解剖の巧さ、文章の流麗、それに可成りな藝術味を加へて、全く興味津々|卷をおほう能はざらしめるものはモオリス・ルブランの作品にまさるものはない。
— 南部修太郎 『探偵小説の魅力』 青空文庫
3 現代作家の文章を考へてみても、ごく大まかな詞ではあるが、志賀直哉は驚くほど神經質に鋭く簡潔、菊池寛は無駄なく直截適確、谷崎潤一郎は莊重で力強く、佐藤春夫は典雅纎細、里見※は流麗精緻、――一一擧げたらきりがないが、さういふ特色は言ひ換へれば、作者の氣質持前の現れに外ならない。
— 南部修太郎 『氣質と文章』 青空文庫
これが二十年前のこういう種類の飲食店だと、店の男がもみ手をしながら、とにかく口の先で流麗に雄弁なわび言を言って、頭をぴょこぴょこ下げて、そうした給仕女をしかって見せるところであろうが、時代の一転した一九三五年の給仕監督はきわめて事務的に冷静に米国ふうに事がらを処理していた。
— 寺田寅彦 『三斜晶系』 青空文庫
誰も彼も、その流麗な字を真似た。
— 岡本かの子 『私の書に就ての追憶』 青空文庫
殊に彫刻は、前時代の生硬な技法を脱し、流麗典雅な手法を以て、あらゆる材料を駆使して、幾多の傑作を残してゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
字法句法の輕捷なる、體制音調の流麗なる、詩にあらねども詩とおもはれ、人々の喝采を受けたり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
」の如く、随所にひたひたと迫られる流麗なる情感を見出して、蓋し愛読に価するの謂である。
— 牧野信一 『月評』 青空文庫
露国皇帝の高貴な皇女に、プラットフォームで、直接に話しかける、流麗な仏語ででもならばともかく、ブロークンに近い英語で、無躾に話しかける、私はそれを考えるとくすぐったいような、可笑しいような、それかと云って一種ロマンチックな気持にならずには居られませんでした。
— 菊池寛 『たちあな姫』 青空文庫
作例 · 標準
彼女の書く文章は流麗で、まるで音楽を聴いているような心地よさがある。
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フィギュアスケーターが氷上を流麗に舞う姿に、観客は息を呑んだ。
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そのバイオリニストは、流麗なボウイングで高難度のフレーズを弾きこなした。
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