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秘曲

ひきょく
名詞
1
標準
secret music
文例 · 用例
どこまでも歩行けば歩行くほど土塀がうたいます――余り不思議だから、熊野、とかに謡いかえると、またおなじように、しかも秘曲だというのを謡うもんですから、一ぱし強気なのが堪らなくなって駆出すと、その拍子に頭から、ばしゃりと水を浴びせられた事なんかあるんですって。
――(前題――楊弓) ピストルの使い方 青空文庫
はた雪叟が自得の秘曲に、桑名の海も、トトと大鼓の拍子を添え、川浪近くタタと鳴って、太鼓の響に汀を打てば、多度山の霜の頂、月の御在所ヶ|嶽の影、鎌ヶ嶽、冠ヶ嶽も冠着て、客座に並ぶ気勢あり。
泉鏡花 歌行燈 青空文庫
余は一心に熟視めて居る……いつか余は朱の房のついた長い剣となつて渠等の内に舞踏つてゐる………長田秀雄  邪宗門秘曲われは思ふ、末世の邪宗、切支丹でうすの魔法。
北原白秋 邪宗門 青空文庫
みると「さあ、これでお前達の願望はかなつた」 ささげの秘曲 朝露が一めんにをりてゐました。
山村暮鳥 ちるちる・みちる 青空文庫
続いて天保三年の春、師家へ入門の手続をして直ぐに秘曲「翁」の相伝を受けた。
夢野久作 梅津只圓翁伝 青空文庫
この人に子はありましたが、歯が悪くて貝の役は勤められず、若いときから他の役にまわされていたので、その家にある貝の秘曲を伝え受けることが出来ませんでした。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
見立てられたのが森垣さんで、宇兵衛は自分の死ぬ一年ほど前に、森垣さんを自分の屋敷へよびよせて、貝の秘曲を伝授しました。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
たゞそれだけのことですが、秘曲をつたえられるほどの素養のある者ならば、その譜を見ただけでも十分に吹ける筈だそうです。
岡本綺堂 三浦老人昔話 青空文庫
作例 · 標準
この古文書には、代々門外不出とされてきた秘曲の楽譜が記されていた。
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彼は、伝説にのみ語られる秘曲を演奏できる唯一の音楽家だと噂されていた。
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その寺院の奥には、一般には公開されない秘曲を奏でるための特別な部屋があった。
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