象頭
ぞうとう
名詞
標準
文例 · 用例
文吉に松尾を尋ねさせて置いて、二人は象頭山へ祈願に登った。
— 森鴎外 『護持院原の敵討』 青空文庫
」棠軒は福山を発して讚岐|象頭山に向つたのである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
ふたたび立ち上った彼女は、きょろきょろとして周囲を見回す)巫女 (以前とはまったく違った声音で)我は当国|象頭山に鎮座する金比羅大権現なるぞ。
— 菊池寛 『屋上の狂人』 青空文庫
さて烏摩后首なき子の骸を抱いて泣き出し、諸神|倣うてまた泣く時、ヴィシュヌ大神|金翅鳥に乗りてブシュパブハドラ河へ飛びゆき、睡り象の頭を切り、持ち来り、ガネサの頭に継いでよりこの神今に象頭だ。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
象皮を張ったは大黒もと象頭のガネサより転成せしを示す。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
かく象が甚く鼠を嫌う故、大黒が鼠を制伏した体を表わして神威を掲げた事、今日インドで象頭神ガネサが鼠にのる処を画き、昔ギリシアのアポロ神がクリノスより献じた年供を盗んだ鼠を射殺したので、その神官が鼠に乗る体を画いたと同意と考う。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
海から見る山では、讃岐の象頭山と神戸の摩耶山を思ひ出す、象頭山は十六歳の私、郷里を落ちて九州へゆく時祖父と二人酒船の中から見たのと、神戸の中學へ入學した年、船の中から見た摩耶山は今も忘れないが、今見たらつまらない山かも知れない。
— 竹久夢二 『砂がき』 青空文庫
歓喜仏第一号は人間の皮をかけたる馬に跨り、炎口に小人を啣うるもの、第二号は象頭人身の女を足の下に踏まえたるもの、第三号は立って女を婬するもの。
— 芥川龍之介 『北京日記抄』 青空文庫