油取り
あぶらとり
名詞
標準
文例 · 用例
たとえば手近なところで震災火災風災に対する科学的常識とか、細かいことではたとえば揮発油取り扱いの注意とか、誤って頭を打撲したときの手当とかいうものは万人必要の知識であるが自分の知る限り少なくも十分には取り扱われていない。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
なんの為にということは記してないが、近世に入ってからは血取とも油取とも名づけて、罪なき童児の血や油を、何かの用途に供するかのごとく想像し、近くは南京皿の染附に使うというがごとき、いわゆる纐纈城式の風説が繰り返された。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
」と主人は雲脂取でごり/\私の頭を掻きながら「髪の毛があつたところで、あんな恰好の頭てんで刈り甲斐がおまへんわ。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
私たちが旅行するときには、デパートへいってファイバーのトランクを一つ買い、あとはテンセンストアで、一つ十銭の歯ブラッシや雲脂取り香水や時間表や蚤取粉などを買い集めてそのトランクの中に叩きこんで出かける手軽さとは、正に天地霄壌の差があった。
— ――金博士シリーズ・6―― 『戦時旅行鞄』 青空文庫
『君は雲脂取り香水は何を使っているかね?
— 佐々木邦 『ぐうたら道中記』 青空文庫