甚六
じんろく
名詞
標準
dunce
文例 · 用例
處を惣領が甚六で、三男が、三代目の此の唐やうと來た日には、今はじまつた事ではなけれど、親たちの迷惑が、憚りながら思遣られる。
— 泉鏡太郎 『麥搗』 青空文庫
十三歳といえば尋常中学へ入るか入らぬかの齢だが、沸り立っている世の中の児童だ、三太郎甚六等の御機嫌取りの少年雑誌や、アメリカの牛飼馬飼めらの下らない喧嘩の活動写真を看ながら、アメチョコを嘗めて育つお坊ちゃんとは訳が違う。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
東 惣領の甚六西 袖のふりあはせも 東は長子の愚多きを云ひ、(或は曰く自然に禄を伝へ受くるをいふと)西は瑣※の因縁も由つて来ること遠きを云へり。
— 幸田露伴 『東西伊呂波短歌評釈』 青空文庫
然れども甚六なるもの、豈夫白銅一片に辟易して可ならんや。
— 泉鏡花 『草あやめ』 青空文庫
「おい、甚六、これを持って往け」と、監物は背後の方を揮り返った。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
「甚六か、此処だ、怪物を仕留めた」 臣は手燭を高くあげながら監物の傍へ寄って来た。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
「甚六、この不動様を戸波へ戻しに往け」「あれ、あれ、旦那、山火事でございます」 監物の耳へは何事も入らなかった。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
「甚六、甚六、早く不動様を戸波へ戻しに往け」 山林の火は四方へ燃え拡がって山の畝りをはっきりと映しだした。
— 田中貢太郎 『不動像の行方』 青空文庫
作例 · 標準
彼はいつも授業中に居眠りをして、先生から甚六扱いされていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「そんなに簡単な計算もできないなんて、君は甚六だな」と友人にからかわれた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
甚六と呼ばれることに嫌気がさし、彼は猛勉強をして成績を上げた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite