魔縁
まえん
名詞
標準
文例 · 用例
じゃによって一つは三宝の霊験を示さんため、一つはその方の魔縁に惹かれて、無間地獄に堕ちようず衆生を救うてとらさんため、老衲自らその方と法験を較べに罷り出た。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
してみますると、この地も到底修禅のところではございません、ところの幽閑がかえって魔縁を引くと覚えました」 例によって、仔細らしく法然頭を振り立ててかく言いますと、庵の縁の柱のところに行って、柱の一方にからみついている縄を解いて、それをスルスルと下へ向って引きました。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
そんな因縁でこの地へ居を定められたのだが、この人は隠遁を好み自行をもととして、どうかすると法談をはじめても、所化五六人より多くなれば、魔縁をひくだろう、ことごとしいといって止めてしまったということである。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
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魔縁(まえん)とは、仏教用語で、障魔となる縁(三障四魔)のこと。また特に第六天魔王波旬を指す。また、いわゆる慢心の山伏である妖怪の天狗、即ち魔界である天狗道に堕ちた者たちを総称していう場合もある。
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