営
えい
名詞
標準
文例 · 用例
そして彼らの上官たちは、頭に羽毛のついた帽子を被り、陣営の中で阿片を吸っていた。
— 萩原朔太郎 『日清戦争異聞(原田重吉の夢)』 青空文庫
文壇の文学である詩や小説は、民衆の現実生活から遊離して、単なるインテリのデレツタンチズムになつて居るし、政府の官営してゐる学校音楽といふものも、同じやうに民衆の生活感情と縁がないのだ。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
故に、芸術家たる芸術家が、芸術作用を営みつつある時間内にある限りに於て、芸術家は他に敵対的ではなく、天使に近い。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
即ちその素材の上で夢みるといふ純粋消費作用を営んだに過ぎぬ。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
扨、芸術家は名辞以前の世界に呼吸してゐればよいとして、「生活」は絶えず彼に向つて「怠け者」よといふ声を放つと考へることが出来るが、その声が耳に入らない程名辞以前の世界で彼独特の心的作業が営まれつつあるその濃度に比例してやがて生ずる作品は客観的存在物たるを得る。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
陣営の野に笑へる陽炎、空を匿して笑へる歯、――おゝ古代!
— 中原中也 『地極の天使』 青空文庫
何しろもともとAは文学的素質には乏しいのだ、そして、尠くも家庭内では、甚だ謂はば心理的生活を営んでゐるのだ。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
Bとしたら、何も格別文学談ではないのだ、彼は営んでゐるのが、だいたい文学的生活だといつたわけなのだ。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫