蛋白質
たんぱくしつ
名詞
標準
文例 · 用例
その研究の材料中には優に六千年を経たものもあるが、これらの肉塊を分析してみると驚くべき事には蛋白質脂酸のごとき有機成分が歴然と分解せずに存している。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
しかし『道徳教』でも『論語』でもコーランでも結局はわれわれの智恵を養う蛋白質や脂肪や澱粉である。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
たまたま腐った蛋白を喰って中毒した人があったからと云って蛋白質を厳禁すれば衰弱する。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
しかし蠅を取りつくすことはほとんど不可能に近いばかりでなく、これを絶滅すると同時に、蛆もこの世界から姿を消す、するとそこらの物陰にいろいろの蛋白質が腐敗して、いろいろのばいきんを繁殖させ、そのばいきんはめぐりめぐって、やはりどこかで人間に仇をするかもしれない。
— 寺田寅彦 『蛆の効用』 青空文庫
この薬剤を飲ませまた皮下に注射すると肝臓の機能を害して中毒の症状を起すが、その蒸気を呼吸させると体内の蛋白質の分解を促し却って肝臓の機能を興奮させる。
— 寺田寅彦 『「万年筆」欄より』 青空文庫
然しながらもし蛋白質と脂肪とについて考えるならば何といっても植物性のものは消化が悪い。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
植物性の脂肪や蛋白質の消化があまりよくないことは明かであります。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
さてどう云うわけで植物性のものが消化がよくないかと云えば蛋白質の方はどうもやっぱりその蛋白質分子の構造によるようでありますが脂肪の消化率の少いのはそれが多く繊維素の細胞壁に包まれている関係のようであります。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫