皿屋敷
さらやしき
名詞
標準
文例 · 用例
そののちも私はときどき「牛盜人」や「皿屋敷」や「俊徳丸」などの芝居をやつたが、祖母はその都度にがにがしげにしてゐた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
ふたり共、それをちゃんと意識していて、お酒に酔ったとき、掛合いで左団次松蔦の鳥辺山心中や皿屋敷などの声色を、はじめることさえ、たまにはありました。
— 太宰治 『兄たち』 青空文庫
早く云へば皿屋敷のお菊を何うかしたやうな形なんですね。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
早く云えば皿屋敷のお菊をどうかしたような形なんですね」「まあ、そうらしい」「あの御屋敷では草双紙のようなものを御覧になりますか」と、半七はだしぬけに、思いも付かないことを訊いた。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
番町の皿屋敷――この幽怪な屋敷の名が女どもの魂をおびえさせて、誰もこの屋敷へ奉公に来る者はなかった。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
世間に伝えられる皿屋敷の幽霊を彼は今夜初めて見たのであった。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
例の「四谷怪談」でお岩と小平を見せ、「彩入御伽草」で小平次と皿屋敷を見せ、「成田利剣」で累を見せているくらいで、他は真の怪談劇と云うべき物では無いようである。
— 岡本綺堂 『怪談劇』 青空文庫
幸いに家橘も勘当されず、歌舞伎座も舞台を削り直さず、おん大将の団十郎と菊五郎の顔あわせで十月興行を開演することになって、一番目「双面忠義鑑」、中幕「毛谷村」、二番目「新皿屋敷」という列べ方であったが、甚だしい不評不入りで、両大将ともに器量を下げた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
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皿屋敷(さらやしき)は、お菊の亡霊が井戸で夜な夜な「いちまーい、にまーい... 」と皿を数える情景が周知となっている怪談話の総称。
出典: 皿屋敷 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0