芝居の筋
しばいのすじ
名詞
標準
plot of a play
文例 · 用例
そなたに見せなば親恋しと思う心かならず起こらん、そのときわれを父と思え、そなたの父はわれなり」 かくて源叔父は昔見し芝居の筋を語りいで、巡礼謡をかすかなる声にてうたい聞かせつ、あわれと思わずやといいてみずから泣きぬ。
— 国木田独歩 『源おじ』 青空文庫
それも何か芝居の筋書きじゃあねえか」「いいえ。
— 猫騒動 『半七捕物帳』 青空文庫
この享楽をいっそう純粋ならしめるためには芝居の筋などはむしろなるべく簡単なほうがいいらしい。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
中に少數の識者が有つて、多少其芝居の筋を理解して、翌る日の新聞に劇評を書いた。
— 林中の鳥 『所謂今度の事』 青空文庫
其の客が某日、校書を伴れて見物に来ていたが、芝居がはねると喜多村さんを伴れて、いっしょにとんだ屋へ往って飯を喫うことになったところで、其の席にいた老妓が其のときやっていた芝居の筋を聞くので、喜多村さんはまず湯女の魂の話からして聞かせた。
— 田中貢太郎 『とんだ屋の客』 青空文庫
ところで俳優同志は、無類に仲が悪くて、舞台裏で絶えず喧嘩をしてゐる許りでなく、舞台の上にまで喧嘩をもちだし、芝居の演技最中憎いと思ふ相手役の足を、思ひ切り踏みつけるのがあるかと思ふと、力いつぱい本気で殴つたりした、然しさすがに名優揃ひなので、芝居の筋書だけはこはさなかつた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
それがだんだんに上手になつて、終ひには、たゞ泣かせたり笑はせたりばかりしてゐるだけでは満足が出来なくなつた彼は、或日のこと一所懸命になつてある芝居の筋書を作つて見ました。
— 牧野信一 『首相の思出』 青空文庫
喜怒哀楽が材料となるにも関わらず拘泥するに足らぬ以上は小説の筋、芝居の筋のようなものも、また拘泥するに足らん訳だ。
— 夏目漱石 『写生文』 青空文庫
作例 · 標準
この芝居の筋は複雑だが、最後まで飽きさせない魅力がある。
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友人と観に行ったミュージカルは、芝居の筋が感動的で涙が止まらなかった。
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彼は芝居の筋を熱心に語っていたが、私は登場人物の名前さえ覚えていなかった。
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