羽振り
はぶり
名詞
標準
influence
文例 · 用例
武村兵曹は彼等の仲間でも羽振りよき男、何か一言二言いふと、勇ましき水兵の一團は、等しく帽を高く飛して、萬歳を叫んだ、彼等は其敬愛する櫻木大佐の知己たる吾等が、無事に此島に上陸したる事を祝して呉れるのであらう。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
すると叔母さんは、僕が感心して聞いているものと思ったらしく、さらに調子づいて、「鈴岡さんは、それぁ、いまこそ少しは羽振りがいいようだけど、元をただせば、お前たちのお父さんの家来じゃないか。
— 太宰治 『正義と微笑』 青空文庫
すぐに道修町の薬種問屋へ雇われたが、無気力な奉公づとめに嫌気がさして、当時大阪で羽振りを利かしていた政商五代友厚の弘成館へ、書生に使うてくれと伝手を求めて頼みこんだ。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
おきんの亭主はかつて北浜で羽振りが良くおきんを落籍して死んだ女房の後釜に据えた途端に没落したが、おきんは現在のヤトナ周旋屋、亭主は恥をしのんで北浜の取引所へ書記に雇われて、いわば夫婦共稼ぎで、亭主の没落はおきんのせいだなどと人に後指ささせぬ今の暮しだと、引合いに出したりした。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
幸ひ青年は当時そのカレツヂのラグビー・チームのレギユラアでしたので、吏員達の間にも「あの豪快な日本学生」といふ特徴を知られてゐて殊の他その姓名が謳はれてゐた折からでしたので臨時吏員生活も仲々羽振りが好く、女学生の訪問などを享けて得意でした。
— 牧野信一 『私の万年筆』 青空文庫
松村は相当に学問もあり、殊に蘭学が出来たので、外国掛の方へ出仕して、ちょっと羽振りの好い方であった。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
こういう経歴の人間であるだけに、二股侍というではないが、自分の主人以外、羽振りのよい諸大名にこすり付いて何かの利徳を得ようとする卑しい心がある。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
多勢の主人の身寄の者だけが羽振りを利かせて、園の兄妹三人は手も出なかつた。
— 牧野信一 『淡雪』 青空文庫
作例 · 標準
最近、彼は仕事で成功し、羽振りがよくなったと評判だ。
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かつては貧しかった彼だが、今ではかなりの羽振りで生活している。
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あの会社の社長は羽振りがよく、社員旅行はいつも豪華だ。
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標準
flapping of wings
作例 · 標準
鳥が羽振りをしながら、ゆっくりと空へと舞い上がっていった。
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蝶の羽振りが弱々しく、すぐに地面に落ちてしまった。
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プロペラ機の羽振りが力強く、機体はあっという間に加速した。
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