耕う
うなう
動詞
標準
文例 · 用例
その訳は、人間の頭で考え得られる大概の事は昔のギリシア人が考えてしまっている、それだからギリシアの戦術を研究すれば何かしらきっと今度の戦争に役に立つような、参考になるようなうまい考えの掘出しものが見付かるだろう、というのであった。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
だあれかも、またいまのようなうまい口に――欣さん、門も、屋根も押入も……そして、貴女は、誰のもの?
— ――其一幕―― 『錦染滝白糸』 青空文庫
そして、家のようなうず高い薪の堆積にぐいと力を入れた。
— 黒島傳治 『鍬と鎌の五月』 青空文庫
ありあけながい疾患のいたみから、その顔はくもの巣だらけとなり、腰からしたは影のやうに消えてしまひ、腰からうへには藪が生え、手が腐れ身体いちめんがじつにめちやくちやなり、ああ、けふも月が出で、有明の月が空に出で、そのぼんぼりのやうなうすらあかりで、畸形の白犬が吠えてゐる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
ながい疾患のいたみから、その顔はくもの巣だらけとなり、腰から下は影のやうに消えてしまひ、腰から上には藪が生え、手が腐れ身体いちめんがじつにめちやくちやなり、ああ、けふも月が出で、有明の月が空に出で、そのぼんぼりのやうなうすらあかりで、畸形の白犬が吠えてゐる。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
石田はその路を通ってゆくとき、誰かに咎められはしないかというようなうしろめたさを感じた。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
半開の眼が海の潮の一片のやうなうるみを籠めて長く引かれ、素直にそれに添つた薄墨の眉毛の情深さ。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
暗さが弛んで、また宵が来たやうなうら懐かしい気持ちをさせる。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫