夏みかん
なつみかん異読 ナツミカン
名詞
標準
natsumikan (Citrus natsudaidai)
文例 · 用例
四方板べいで囲まれ、すみに用水おけが置いてある、板べいの一方は見越しに夏みかんの木らしく暗く茂ったのがその頂を出している、月の光はくっきりと地に印して寂として人のけはいもない。
— 国木田独歩 『少年の悲哀』 青空文庫
・朝からぴよんぴよん蛙・穂すゝきへけふいちにちの泥を洗ふ・月あかり撰りわける夏みかんの数 □・聴くでもないおとなりのラヂオ泣いてゐる 七月十九日晴、いよ/\天候もきまつたらしい、私の心もしつかりしてくれ、晩年の光を出せ!
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
山の夏みかんもぐより売れた 山からもいで夏みかんやばらばら雨・朝は涼しい茗荷の子(夏茗荷である)・はだかではだかの子をだいてゆふべ 七月廿日曇、土用入だから、かん/\照ればよいのに。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
りよは大きな買物袋をさげて、それにパンや、のり巻きや、夏みかんを入れてさげてゐた。
— 林芙美子 『下町』 青空文庫
もといた堺町の家の簷にも一本夏みかんの木があって年々花をつけては塀外へこぼれるのを毎朝起きて掃くのがたのしみで二、三句出来た事がある。
— 杉田久女 『朱欒の花のさく頃』 青空文庫
黄色く実っている夏みかん。
— 一九三七年(昭和十二年) 『日記』 青空文庫
初夏の空気に夏みかんが現はれ、八百屋が黄いろく飾られる。
— 片山廣子 『季節の変るごとに』 青空文庫
寝床の周囲には祈り本、聖書、辞書、雑誌、原稿紙、夏みかんの皮、土びん、薬袋、手紙、鉛筆が雑然と席を占め、その真ん中に、尿器が昼寝している。
— 永井隆 『ロザリオの鎖』 青空文庫
作例 · 標準
祖母の庭には、たくさんの夏みかんが実っている。
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夏みかんの皮を使って、マーマレードを作った。
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酸味の効いた夏みかんは、暑い季節にぴったりだ。
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