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近着

きんちゃく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
1
標準
newly arrived
文例 · 用例
記者がこの器械の事を近着の科学雑誌で読んだ後、場末の町を散歩していたら、とある米屋の店先で小僧がズックの袋に豆かなにか入れたのを一生懸命汗を垂らして振っていた。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
(明治四十年十一月二十七日『東京朝日新聞』)         四十六      大洋中の拾い物 本月十四日の本紙に横浜の人が北太平洋で鮫漁中に英文の手紙の入った空瓶を拾うた記事が出ていたが、近着の科学雑誌を見ると次のような事が載せてある。
寺田寅彦 話の種 青空文庫
近着の雑誌リリュストラシオン(3)に「黙示録に現われたる飛行機と科学戦」と題する珍奇な絵入りの読み物がある。
寺田寅彦 ルクレチウスと科学 青空文庫
以上は近着の Geographical Review. Oct., 1932. 所載の記事から抄録したものである。
寺田寅彦 ロプ・ノールその他 青空文庫
近着のアメリカ地理学会の雑誌の評論欄にわが国の地球物理学者の仕事を紹介してあるその冒頭に「地殻変動の測定に関してはいかなる国民も日本人に匹敵するものはない」と書いてある。
寺田寅彦 地図をながめて 青空文庫
夫人は衣紋を直しつつ近着いた。
泉鏡花 怨霊借用 青空文庫
山吹教授は部屋の隅の「ライフ」や「リーダーズ・ダイジェスト」や「ヴァニティ・フェア」等、近着のアメリカ雑誌がうず高く積まれた傍のソファに掛けて、校正用のゲラ刷に眼を通していた。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
間広き旅店の客少なく、夜半の鐘声|森として、凄風一陣身に染む時、長き廊下の最端に、跫然たる足音あり寂寞を破り近着き来りて、黒きもの颯とうつる障子の外なる幻影の、諸君の寝息を覗うあらむ。
泉鏡花 化銀杏 青空文庫