来西
らいにし
名詞
標準
文例 · 用例
そうして、江戸末期以来西洋諸国の言語に接して、その語を国語の中に用いるにいたったが、音韻としては、「チェ」「ツェ」「フィ」「ti」「di」などが、時として用いられる傾向が見える。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
元来西洋人は、極めて主観性の強い国民であり、日本人と正に対蹠的な地位に立ってる。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
「韻文」「散文」という言語は、元来西洋から来たものであり、昔の日本にはないものである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
茲で一寸話は変るが、由来西洋の詩は鈍感なものであるといふやうな通念がある。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
由来西鶴の武家物は観察が浅薄であり、要するに彼は武士というものに対する認識を欠いていたというのが従来の定評のようで、これも一応尤もな考え方であると思うが、しかしこれについて多少の疑いがないでもない。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
尤もこの頃人の話で大凡こんなものかくらいは解ったようだが元来西洋の音楽などは遠くの昔バイオリンを聞いたばかりでピアノなんか一度も聞いた事はないからなおさら駄目だ。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
こういう意味からすれば、にんじんの父も母も女中もおじさんも皆少し芝居をし過ぎるような気もするが、しかし元来西洋人は日本人に比べると平生でも挙動がだいぶ芝居じみているから、あれぐらいはちょうどいいのかもしれない。
— 寺田寅彦 『映画雑感(3)』 青空文庫
プラグを抜き差しして回路を調整しながら音を変えていくパッチボード式のこのシステムに塚本は目を輝かせ、以来西のマンションに入りびたりとなった。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫