耳を揃えて
みみをそろえて
表現
標準
(to pay off) in full
文例 · 用例
誠カチヤを女房にしたけりゃ、金の耳を揃えて買いに来う。
— 有島武郎 『かんかん虫』 青空文庫
お米が盗んだとしますれば、私はその五百円が紛失したといいまする日に、耳を揃えて頂かされたのでございます。
— 泉鏡花 『政談十二社』 青空文庫
二十九 それもしばらく、米屋町は米の上り下りで人間の相場が狂い、妾宅の主人は大失敗で、落魄して、最後に一旗という資本がないので、心まで淋しくなり、蝶吉の母に迫って、その落籍しただけの金員耳を揃えて返せという。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
元治年中、水戸の天狗党がいよいよ旗上げしようとした時、八兵衛を後楽園に呼んで小判五万両の賦金を命ずると、小判五万両の才覚は難かしいが二分金なら三万両を御用立て申しましょうと答えて、即座に二分金の耳を揃えて三万両を出したそうだ。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
最初から不相応な重味とは見ていたのだが、小判で耳を揃えて三百両の包み、これは断じてこの女の稼ぎためた代物ではない。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
(わたしは机の中から金を取り出した)「七ルーブリちゃんと耳を揃えて持っているんだ。
— ЗАПИСКИ ИЗ ПОДПОЛЬЯ 『地下生活者の手記』 青空文庫
作例 · 標準
借金を耳を揃えて全額返済した。
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兄は父から借りた学費を、卒業後すぐに耳を揃えて返した。
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新居の頭金を耳を揃えて用意するのは大変だった。
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