雛祭り
ひなまつり
名詞
標準
文例 · 用例
小學二年か三年の雛祭りのとき學校の先生に、うちの人が今日は雛さまを飾るのだから早く歸れと言つてゐる、と嘘を吐いて授業を一時間も受けずに歸宅し、家の人には、けふは桃の節句だから學校は休みです、と言つて雛を箱から出すのに要らぬ手傳ひをしたことがある。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
先祖は十八大通といはれた江戸の富豪で、また風流人の家筋に当り、三月の雛祭りには昔の遺物の象牙作りの雛人形が並べられた。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
三月の雛祭りに漆塗りの盃で飲まされる白酒のにおいと麦こがし菓子のにおいと混ぜたような、子供をもうと/\させる香気が天地に充ち満ちている、その上、とき/″\風がその香気の濃い塊を頬に吹きつけます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
先祖は十八大通といわれた江戸の富豪で、また風流人の家筋に当り、三月の雛祭りには昔の遺物の象牙作りの雛人形が並べられた。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
老いた遊女が年に一度催す異形な雛祭りと云うのが、たとえ如何なるものであるにせよ……、また既にそこに宿っている神秘が、二人を朦朧とさせているにもせよ……、決してその本体は、光子が描き出したような夢幻の中にはなかったのである。
— 小栗虫太郎 『絶景万国博覧会』 青空文庫
来年も再来年も無事に雛祭りが出来るであろうか。
— お文の魂 『半七捕物帳』 青空文庫
三月三日でも梅沢君に雛祭りをするような女の子はない。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
雛祭りの夜に怪談会を催すも変っているが、その聴き手には三本足の金華将軍が控えているなどは、いよいよ奇抜である。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
ウィキペディア
雛祭り(ひなまつり)は、日本において3月3日に行われる行事で、女児の幸福を祈るために行われ、雛飾り、白酒、菱餅、桃の花などを飾る。
出典: 雛祭り — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0