尼宮
あまみや
名詞
標準
文例 · 用例
尼宮も起きておいでになった。
— 柏木 『源氏物語』 青空文庫
宮の若君は宮たちと同じに扱うべきでないとお心の中では思召されるのであるが、女三の尼宮が心の鬼からその差別待遇をゆがめて解釈されることがあってはと、優しい御性質の院はお思いになって、若君をもおかわいがりになり、大事にもあそばすのであった。
— 横笛 『源氏物語』 青空文庫
堂の準備ができて講師が座に着き行香をする若い殿上人などが皆そろった時に、院もその仏間のほうへおいでになろうとして、尼宮の西の庇のお座敷へまずはいって御覧になると、狭い気のするこの仮のお居間の中に、暑いほどにも着飾った女房が五、六十人集まっていた。
— 鈴虫 『源氏物語』 青空文庫
北側の座敷との間も今日は襖子がはずされて御簾仕切りにしてあったが、そちらの室へ女房たちを皆お入れになって、院は尼宮に今日の儀式についての心得をお教えになるのであったが、その方を可憐にばかりお思われになった。
— 鈴虫 『源氏物語』 青空文庫
秋になって院は尼宮のお住居の西の渡殿の前の中の塀から東の庭を草原にお作らせになった。
— 鈴虫 『源氏物語』 青空文庫
尼宮は仏前で経を読んでおいでになった。
— まぼろし 『源氏物語』 青空文庫
この邸は女三の尼宮の三条のお邸に近かったから、源侍従は何かの時にはよくここの子息たちに誘われて遊びにも来るのであった。
— 竹河 『源氏物語』 青空文庫
そのことを尼宮はうれしく思召して、御自身のお住居になっている寝殿を全部新婦の宮へ譲ろうと仰せになったのであるが、それはもったいないことであると薫は言って、自身の念誦講堂との間に廊を造らせていた。
— 宿り木 『源氏物語』 青空文庫