早年
そうねん
名詞
標準
文例 · 用例
こうして、お仙相手に立話をしている時なぞは、最早年頃の娘らしさが隠されずにある。
— 島崎藤村 『家(上巻)』 青空文庫
新田氏譜代の面々は徳川家康の旗下に列した者も多かつたが、吾々の祖先達は『最早年久しく業家にありて世の治亂にかかはらず、安樂に住すること此上の望み御座無く候儘恐れながら御斷申上候』と云つて、いづれも世の榮華を顧みず百姓になりすましたのです。
— 石川三四郎 『浪』 青空文庫
ところが娘はそうは云うものの両親も一度はそれを許してもみましたが、最早年頃でもあるし同じ朋輩が皆丸髷姿に変るのを見ると親心にもあまり良い心持もしない、実は密かに心配をしていたのだ。
— 鈴木鼓村 『二面の箏』 青空文庫
四 早年にして成長のとまる人がある。
— 和辻哲郎 『樹の根』 青空文庫