懐郷病
かいきょうびょう
名詞
標準
homesickness
文例 · 用例
そろそろ自分も懐郷病に罹ったのか、それを考えた時は実に忌々しかった。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
「千村君の居る頃には、懐郷病の話なぞもよく出ましたっけ。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
驚くべく激しい懐郷病に罹った同胞の話なぞも高瀬の口から出て来た。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
これでは懐郷病にも罹る筈だと思いますよ。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
彼女はパリに住んでいるうちにだんだん烈しい懐郷病に落ちこみ、夫の友だちが帰朝するのを幸い、一しょに船へ乗りこむことにした。
— 芥川龍之介 『玄鶴山房』 青空文庫
日本へ近づけば近づくほど、懐郷病も逆に昂ぶって来る、――甲野は静かに油っ手を拭き、腰ぬけのお鳥の嫉妬は勿論、彼女自身の嫉妬にもやはりこう云う神秘な力が働いていることを考えたりしていた。
— 芥川龍之介 『玄鶴山房』 青空文庫
みな、すこしずつ懐郷病の気味で、スキーもあまりしなくなり、雪やけした頬や鼻にクリームをすりこんだり、両親や友達にせっせと絵葉書を書いたりするようになった。
— 雪の山小屋 『キャラコさん』 青空文庫
あの月を見ているうちに、急に心細くなって、懐郷病(国のことを思って、たまらなくなる病気)にとりつかれますから」「そのとおりだ。
— 須川邦彦 『無人島に生きる十六人』 青空文庫