総花
そうばな
名詞
標準
all-around
文例 · 用例
東洋趣味と鋭い西洋趣味との特殊な調和を見せている黒地総花模様の飾瓶などを眺めていると、私の胸には複雑な音楽が湧いて来た。
— ――ふるき市街の回想―― 『小景』 青空文庫
さてかようにしてヒューマニズムの声は、当時の日本の文学を一定の文芸思潮としてのその力でより高めより健やかにしてゆくというよりも、むしろ文芸思潮の失われた後の文学界の錯雑した諸傾向それぞれに、人間像再生の理由によって総花を撒いた形となった。
— 宮本百合子 『昭和の十四年間』 青空文庫
「総花にフリ撒いてやるというのに、そう遠慮するなら今度ぁ、狙撃だぞ、それその前につん出た三ぴん野郎!
— 椰子林の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
ところで世界の多くの学者でも、また日本の学者でも、いつも誤っている事実は、この閉頭果すなわちイチジクの実の外壁の部、すなわち中部の花もしくは果実を包んでいる内嚢壁の部を、花托(receptacle)もしくは総花托(common receptacle)だとしていることである。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
それを総花的に、皆に少しずつ分けてしまうから実用になるところまで、研究をもって行くことができないのでしょう。
— 中谷宇吉郎 『科学は役に立つか』 青空文庫
それで、この場合は、デモクラシーで結構なので、或る程度まで総花的であるのは、止むを得ないと思う。
— 中谷宇吉郎 『科学は役に立つか』 青空文庫
――で要するに、八大政綱の最後の総花的政綱は、説明が他のより少し長いと思ったら、果して具体的に理解するには障碍だらけのもので、八大政綱の間を一貫する体系的で組織的な「矛盾」のはき溜めのような気がしてならない。
— 戸坂潤 『社会時評』 青空文庫
家の子は皆何処か豪いところがある」 とお祖父さんは総花主義を取らなければならなかった。
— 佐々木邦 『親鳥子鳥』 青空文庫
作例 · 標準
その政策は、特定の層だけでなく、総花(そうばな)的に国民全体に恩恵をもたらすものだった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
万人に気に入られようとする総花(そうばな)的なアプローチは、しばしば深みに欠けると批判される。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼は、何でも屋のように、依頼された仕事は総花(そうばな)的にこなしてしまう。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite