右面
うめん
名詞
標準
right side
文例 · 用例
左手をひくこと、右面をうつ場合のごとし――。
— こけ猿の巻 『丹下左膳』 青空文庫
しかしこういうめんどうなむつかしい事がらを説くには、「詩」の助けをかりなければならない。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
あれが器械仕掛けでメトロノームのようにきちょうめんに鳴るのではちっとも涼しくはないであろう。
— 寺田寅彦 『涼味数題』 青空文庫
もしそうなれば、東京の地図が一枚で足りないというめんどうぐらいは我慢してもだれも小言はいわないであろう。
— 寺田寅彦 『地図をながめて』 青空文庫
きちょうめんにちゃんと曲がり角を曲がってあるくのと、その芝生の上を踏みにじって行くのとで、歩く距離にすれば三尺とはちがわない。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
目と鼻の前だって、一旦|家へ帰ってからだと、河岸の鮨は立食しても、座敷にはきちょうめんな、極りの堅いお孝さん。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
朝月残る木槿が咲いてゐるながれ 島へ渡しの、氷や菜葉や郵便や・氷屋ができて夾竹桃の赤や白や・落ちてきて米つく音の水がながれる・近道のいちはやく山萩の花・水は岩からお盆のそうめん冷やしてある 行乞雑感(一) 八月十一日晴、暑かつたが気持は軽かつた、仙崎町行乞、そして滞在、新相客は伊佐で同宿の老遍路。
— 仙崎 『行乞記』 青空文庫
わたしは魚のやうにつめたくなつて目からさうめんの涙をたらし情慾のみたされない いつでも陰氣な悶えをかんずるああこの噛みついてくる蠍のやうにどこをまたどこへと暗愁はのたくり行くか。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫