御行
みゆき
名詞
標準
文例 · 用例
「こんな御行儀の悪いことをして。
— ――或る私信―― 『橡の花』 青空文庫
「これは、秋葉山の御行者。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
おかしく思いながらも、ひとかどの後見人顔をして、「浮気な御行跡が私の目につく時もございますからね。
— 椎が本 『源氏物語』 青空文庫
大姫君はこの寂しい夜を訪ねたもうた宮をうれしく思うのであったが、少し迷惑な人が添って来たと薫を思わないでもないものの、慎重な、思いやりのある態度を恋にも忘れずにいてくれた人とその人を思う時、匂宮の御行為はそうでなかったと比較がされ感謝の念は禁じられなかった。
— 総角 『源氏物語』 青空文庫
前からおいでになりたいという思召しを洩らしてお置きくださいましたら、もったいない方でいらっしゃるのですもの、どうにかいい取り計らいようもありましたのに、御思案の足らない御行動でございましたわね」 右近は礼儀としての好意を表して言った。
— 浮舟 『源氏物語』 青空文庫
「いや、昨日の御行啓の後でして、なにしろ、樺太庁のお役人は来る、新聞記者は騒ぐ、それに軍人、商人、何々団員で、すっかり満員の大盛況で、実は家内中へとへとになったところで、今朝の切り込みで、それで見事にスカ喰ったんですからな。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
摂政宮殿下の御行啓を奉迎に、上流のツンドラ地帯から出て来て、そのまま部落に帰らずにいるという、水産課の人の話であった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
今日様所か明日様にも明後日様にも、いつ迄行つたつて済みつこありませんね」「夫で古賀さんに御気の毒ぢやてゝ、御友達の堀田さんが教頭の所へ意見をしに御行きたら、赤シヤツさんが、あしは約束のあるものを横取りする積はない。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫