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吹き募る

ふきつのる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
1
標準
to blow harder and harder
文例 · 用例
冬が容捨もなく迫って来て木枯しが吹き募るある夜、散歩の帰り途に暗闇阪近くなった時、自分の数間前を肩をすぼめて俯向いて行く銀杏返しの女がある。
寺田寅彦 やもり物語 青空文庫
空は曇つて南風は愈吹き募る
長塚節 菜の花 青空文庫
その南風が吹き募ると、海と空が茫と脹らんで白く燃え上るようであった。
原民喜 秋日記 青空文庫
今年の寒さは、今年の寒さは、と年々に言いなれし寒さも今年こそはまさしくこれまで覚えなきまで、日々吹き募る北風は雪を誘い雨を帯びざる日にもさながら髄を刺し骨をえぐりて、健やかなるも病み、病みたるは死し、新聞の広告は黒囲のみぞ多くなり行く。
徳冨蘆花 不如帰 小説 青空文庫
ごうと吹き募る風がぱっと息を切る度に、吹き飛ばされまいとして風の来る方へ寄り懸り気味に歩いている体は、はずみを食ってヨロヨロとのめり出す、おのずと息がはずんで体が汗ばんで来る。
木暮理太郎 秩父宮殿下に侍して槍ヶ岳へ 青空文庫
ギュッと雪の詰った小沢の谷を超えて向うに続く牛ヶ岳の連嶺には、吹き募る風に送られて絶えず綿のような雲が屯していた。
木暮理太郎 利根川水源地の山々 青空文庫
東寄りの方には矮小な黒檜白檜の一叢が沙漠の沃地を見るが如くに碁布しているけれども、其他は茫々たる草原で、五、六寸から一尺あまりに延びた禾本科や莎草科の植物が吹き募る東南の風に靡いている。
木暮理太郎 秋の鬼怒沼 青空文庫
自分は彼の痼疾が秋風の吹き募るに従って、漸々好い方へ向いて来た事を、かねてから彼の色にも姿にも知った。
夏目漱石 行人 青空文庫
作例 · 標準
嵐の前の静けさが終わり、風が徐々に吹き募っていった。
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雪が窓の外で吹き募り、外の様子が見えなくなった。
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荒々しい叫び声が、夜の闇に吹き募っていくように聞こえた。
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吹き募る(ふきつのる) — 幻辞.com