町湯
まちゆ
名詞
標準
public bath located in a city or town
文例 · 用例
暗いランプの下には濛々と湯氣の立ち籠めた狹い風呂場ではあるが、長く下宿屋の生活をして町湯にばかり這入りつけた彼れには一種家庭的な心地がする。
— 有島武郎 『半日』 青空文庫
不断紺足袋で外出しても、軟派は好く町湯に行ったものだ。
— 森鴎外 『ヰタ・セクスアリス』 青空文庫
当然日本橋から先に探って須田町湯島下と、七つの捨て駕籠を順々に追いながら見調べていくだろうと思われたのに、ひんやりとえり首に冷たい朝風を縫いながら、すいすいとやっていったところは、意外や土橋ご門の方角なのでした。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
このうえは、時日をあせらずゆっくりと構え、二つの材料、すなわち駒の所有者と、疑惑のまま残されている長助の検挙したというだんなばくちの一味が、どんな人物たちであるかをつき止める以外には方法がなかったので、まず英気でも養っておこうと思いたちながら、ぷらり近所の町湯へ出かけました。
— 南蛮幽霊 『右門捕物帖』 青空文庫
で、豪気な、おおかめさん一家は、けちけち町湯にゆくのが業腹で、白昼大門通りを異風行列で練りだすのだった。
— 続旧聞日本橋・その二 『鉄くそぶとり』 青空文庫
「白ばら」は最初ての閨秀作家号に載るし、「小町湯」や美妙との合作もつづいて発表された。
— 長谷川時雨 『田沢稲船』 青空文庫
大分共進会を見るあたたかき海辺の街は春菊を既に売りありく霞は遠し鳥の音も海にしば鳴く港町湯いづる町を二たび過ぎつ三月二十日。
— 斎藤茂吉 『つゆじも』 青空文庫
洗髪に黄楊の櫛をさした若い職人の女房が松の湯とか小町湯とか書いた銭湯の暖簾を掻分けて出た町の角には、でくでくした女学生の群が地方|訛りの嘆賞の声を放って活動写真の広告隊を見送っている。
— 永井荷風 『伝通院』 青空文庫
作例 · 標準
子供の頃、近所の町湯に友達とよく通ったものだ。
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旅の疲れを癒すため、湯治場の町湯に立ち寄った。
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昔ながらの町湯には、独特のコミュニティがあった。
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