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にじり寄る

にじりよる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
1
標準
to sidle up to
文例 · 用例
右門があけに染まった証拠のふところ紙を右手に擬して、やにわに女の身近へにじり寄るや、判でも押し取るようにその紙切れを毒々しい紅殻染めのくちびるへ押しつけたと見えましたが、そこに古い紅跡と新しい紅跡が二つ並んで押されたのを知ると、女の心を突きえぐるようにいい叫びました。
毒色のくちびる 右門捕物帖 青空文庫
「知らんはずはない、僕は……」と甲刑事は少しく怒気を含んだ様子で前へにじり寄ると、検事はそれを押さえて、「まあまあ君はだまっていたまえ」といいながら娘の方に向きなおりました。
平林初之輔 祭の夜 青空文庫
けれど最後の幕で、屏風の蔭で短刀で自害して、目かくしをした愛児の傍ににじり寄るところは、どうもうまく出来ないので、ちょうどロンドンに居られた曽我逎家五郎の奥さんのお雪さんに、私の振付けを直していただきました。
三浦環 お蝶夫人 青空文庫
「それじゃア、わっちは出なおしてきやすから、ヘイ」 引っこみのつかなくなった銅義、こそこそ框へにじり寄ると、そこでチョビ安とお辞儀をして、出て行ったが、誰ひとりそれに気のつくものもない。
日光の巻 丹下左膳 青空文庫
どうだい」 貝六は大きな手を頤の上に泳がせて、ジリジリとにじり寄るのです。
野村胡堂 大江戸黄金狂 青空文庫
親分、私にも言ひ分はありますが、鐵砲を仕掛けたのも私、その火皿に線香を立てたのも私に違ひありません」 お富は兩手を後ろに廻して、平次の前ににじり寄るのでした。
乘合舟 錢形平次捕物控 青空文庫
いずれからにじり寄るともなく、その十歩が、七歩となり、五歩となり、三歩となり、はや相触れ合うばかりに見えたとき、石の上から突然腰をあげて、一刀斎が大喝した。
小野忠明 剣の四君子 青空文庫
二た足三足その男の方へにじりよるなり、渾身の力をこめて、そいつの横つ面に一撃を加へようとして拳しを振りあげた。
VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI ディカーニカ近郷夜話 前篇 青空文庫
作例 · 標準
彼女は緊張した面持ちで、ゆっくりと彼ににじり寄った
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警戒しながら、猫が獲物ににじり寄る
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彼は椅子をにじり寄らせて、もっと近くで話を聞いた。
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にじり寄る(にじりよる) — 幻辞.com