安んずる
やすんずる
動詞-ずる変動詞-自動詞
標準
to be contented
文例 · 用例
日常生活の拘束からわれわれの心を自由の境地に解放して、その間にともすれば望ましき内省の余裕を享楽するのが風流であり、飽くところを知らぬ欲望を節制して足るを知り分に安んずることを教える自己批判がさびの真髄ではあるまいか。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
その心の安んずるよう、強いて顔つくりてニッコと笑うて見せぬ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
但、いさゝか自ら安んずる所がないでもないのは、柳田さんは、身を以てその衝に當るのだが、私の方は間接で、よりに立つた格で、按摩に上をもませて居るのは家内で、私は寢ころんで聞くのである。
— 泉鏡太郎 『木菟俗見』 青空文庫
怪しき美人は満面に笑みを含みて、起伏常ならざる席に安んずるを、隣たる老人は感に堪えて、「おまえさんどうもお強い。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
さうして其文の拙なれば拙なる丈|真の反射として意を安んずるのである。
— 夏目漱石 『艇長の遺書と中佐の詩』 青空文庫
所以に 古 の君子、命に安んずるを 乃ち賢と為す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
孝孺の此言に照せば、既に其の卓然として自立し、信ずるところあり安んずるところあり、潜渓先生が謂える所の、特り立って千古を睨み、万象|昭して昏き無しの境に入れるを看るべし。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
その心の安んずるやう、強ひて顔つくりてニツコと笑うて見せぬ。
— 泉鏡花 『竜潭譚』 青空文庫
作例 · 標準
天命を悟り、現在の地位に安んずることができれば、人の心は穏やかになる。
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一度きりのわずかな成功に安んずることなく、さらなる高みを目指すべきだ。
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彼は巨大な組織の末端で安んずるような、平凡な器の男ではなかった。
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