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関側

せきがわ
名詞
1
標準
文例 · 用例
テラスから部室のヴェランダにいこうとしたが、もうどうでもよくなり、テラスの手すりにもたれて、正面玄関側を見おろした。
第3章 フルサークル、1991年 45回転の夏 青空文庫
これはまだ我が国では、まともな人間扱いも受けていない職業で、どこへ行っても爪弾きをされ、下っ端役人は愚か、当の依頼人からまで馬鹿にされて、いつもペコペコと玄関側に匍いつくばって、人にこき使われるものと相場がきまっていた。
または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊 死せる魂 青空文庫
こうして裏庭から鈴江の姿が、消えて見えなくなった時、玄関側へ姿が現われ、その玄関側から鈴江の姿が消えて見えなくなった時、潜り戸の内側へ現われた。
国枝史郎 娘煙術師 青空文庫
間もなく左の口より召し使いの童|忙しく入り来り、領主の前にて一礼す)童 唯今、お召し寄せの騎士、音楽家の方々が、お着きになられまして、玄関側にて、お殿様のお出ましを待ちかねておられます。
国枝史郎 レモンの花の咲く丘へ 青空文庫
彼は一寸途方にくれたが、これはじかに吉岡に話すよりは、敏子さんに話した方がよいと思いついて、そしてそれが最善の方法であると感じて、玄関へ片足下しかけたのを引返して、玄関側の室へ敏子さんを呼んだ。
豊島与志雄 好意 青空文庫
病院生活 病院は、静かな村から更に奥深く離れた、石造の洒灑た三階建てで、前庭は芝生を覆うて、一かかえに余る林檎の樹が茂っておる、人気もないくらい、しーんとした玄関側に車を止めると、白衣をつけた看護婦が待っていた。
辻村伊助 スウィス日記 青空文庫
関側の高い窓が明放しになっていたが、寂とした家の内からは何の物音も聞えない。
永井荷風 つゆのあとさき 青空文庫
あんな無法な人間をあっしは見た事もない――玄関側から、木戸を押して、奥庭へ入りかけると、いきなり、コラッピカリと来るじゃありませんか。
迷子札 銭形平次捕物控 青空文庫