同筆
どうひつ
名詞
標準
the same handwriting
文例 · 用例
然るに昨昭和八年の七月初旬に例年の如く只圓翁の墓を訪うた佐藤文次郎氏は、「梅津只圓翁墓」と刻んだ墓石がいつの間にか「梅津家累代墓」一基に合葬されてアトカタもなくなっているのに驚き、急に主となって奔走して旧門下古賀得四郎氏、同柴藤精蔵氏、同筆者等に謀った結果、銅像建設の議が起った。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
果たして同筆であれば、白雲堂はこの事件に係り合いがあるものと見做さなければならない。
— 河豚太鼓 『半七捕物帳』 青空文庫
帰るとすぐに、かの橙を袂から取り出して、けさの落とし文と照らし合わせてみると、龍の字はたしかに同筆であった。
— 河豚太鼓 『半七捕物帳』 青空文庫
遠恥の事は渉筆に、「弱冠負笈西遊、予時在京師、相見定交、同筆硯殆半年」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
特に長慶天皇御眞筆に現るゝ「歸」「都」「守」等を比較すれば同筆なること一目瞭然である。
— 狩野亨吉 『天津教古文書の批判』 青空文庫
一同筆紙墨の用意して愡掛りだと云た所で茲に一つ困る事には、大切な黒田様の蔵書を毀すことが出来ない。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
編輯室一同筆を止めて呆れて見て居る。
— 木下尚江 『大野人』 青空文庫
この一例をもってみても諸色が上がるの下がるの、米価が騰貴したために貧民が困しむの、あるいは暴徒が起こるの、あるいは犯罪が増すというごとき道徳的行為も昔の簡単なる組織時代と同筆法で解決が出来ぬから、我々は新時代の経済界の現象に対する道徳的態度も新たにすることは免れないと思う。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
作例 · 標準
遺言書の筆跡鑑定では、複数の文書が「同筆」であるかどうかが重要視される。
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古文書の中から、有名な画家の「同筆」と思われるスケッチが見つかった。
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彼女の書く字は、いつも丁寧で、まるで「同筆」のようだと友人は言った。
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