鱧
はも異読 はむ・ハモ
名詞
標準
daggertooth pike conger (Muraenesox cinereus)
文例 · 用例
鱧を焼く匂いの末に中の島公園の小松林が見渡せる大阪天満川の宿、橋を渡る下駄の音に混って、夜も昼も潺湲の音を絶やさぬ京都四條河原の宿、水も砂も船も一いろの紅硝子のように斜陽のいろに透き通る明るい夕暮に釣人が鯊魚を釣っている広島太田川の宿。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
窓下の襖際で膳の上の銚子もなしに――もう時節で、塩のふいた鮭の切身を、鱧の肌の白さにはかなみつつ、辻三が…… というものは、ついその三四日|以前まで、ふとした事から、天狗に攫われた小坊主同然、しかし丈高く、面赤き山伏という処を、色白にして眉の優い、役者のある女形に誘われて、京へ飛んだ。
— 泉鏡花 『白花の朝顔』 青空文庫
天文元年の著なる『塵添※嚢抄』八に、蛇が竜になるを論じ、ついでに蛇また鰻に化るといい、『本草綱目』にも、水蛇が鱧という魚に化るとあるは形の似たるより謬ったのだ。
— 蛇に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
年を経たる黒魚(鱧の種類)の精である。
— 子不語 『中国怪奇小説集』 青空文庫
久保田|米僊は、大阪の鱧も、京都へ持つて来て、一晩加茂川の水へ漬けておくと屹度味がよくなると言つてゐたが、米僊は私に一度も鱧の御馳走をしなかつたから、嘘か真実か保証する限りでない。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
□私の鳥目と老祖母(鱧の肝のお汁)。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
茶の木と梅の木 樹ぶり枝ぶり(日本的) 花と葉実(実用的価値)(活花として)・鱧の膽(老祖母追憶) 「鱧の皮」自己と他己 自己を害ふだけでなく他己をも傷めることは苦しい。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
「あゝ、『鱧の皮を御送り下されたく候』と書いてあるで……何|吐かしやがるのや。
— 上司小剣 『鱧の皮』 青空文庫
作例 · 標準
夏になると、京都では鱧料理が人気を集める。
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小骨が多い鱧を捌くのは、熟練の技が必要だ。
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料亭で食べた鱧の湯引きは、絶品だった。
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標準
conger eel
作例 · 標準
夜釣りをしていたら、大きな鱧が釣れた。
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鱧は、ウナギに似た細長い体をしている。
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市場には、新鮮な鱧がずらりと並んでいた。
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