漫歩
まんぽ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
rambling
文例 · 用例
豐田太左衞門氏は、ゆゐしよある老舖の御主人にして、これまた、長者のふうあり、もののわかりのよきこと無類、三四年前、私と一緒に銀座うらを漫歩せしことありしが、私をしてまるで、鏡花、荷風などの老文士とともに在るが如き思ひを懷かしめた。
— 太宰治 『人物に就いて』 青空文庫
昨日の漫歩が身體にも精神にも豫想以上にいゝ效果があつたやうに思はれたので、今日もつゞけて出かけて見る事にした。
— 寺田寅彦 『寫生紀行』 青空文庫
テーブルの上へ、まだ活字が揮発油で濡れているパリ・ミデイの一版を抛り出して、キャフェの蕭条をまづ第一に味わいに来たのは Boulevardier(界隈の人、或は大通漫歩の人と訳すべきか)と呼ばれている巴里の遺物である。
— ――朝と昼―― 『巴里のキャフェ』 青空文庫
翌日の夕方は空もよくはれ夕立のおそれも無さそうであるし、風も涼しくて漫歩には適当であったから、妻に五人の子供を連れさして銀座へ遊びにやった。
— 寺田寅彦 『小さな出来事』 青空文庫
自分の知った範囲内でも、人からは仙人のように思われる学者で思いがけない銀座の漫歩を楽しむ人が少なくないらしい。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
きのうの漫歩がからだにも精神にも予想以上にいい効果があったように思われたので、きょうもつづけて出かけてみる事にした。
— 寺田寅彦 『写生紀行』 青空文庫
もう一人は悠然としてズボンのかくしに手を入れ空を仰いで長嘯漫歩しているふぜいである。
— 寺田寅彦 『LIBER STUDIORUM』 青空文庫
しかしこういう漫歩的見物をしているだけでは所要の付け句はできない。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
作例 · 標準
休日には近くの公園を漫歩して、移り変わる季節の風景を楽しむのが習慣だ。
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旅先の見知らぬ街をあてもなく漫歩していると、素敵な裏路地を見つけた。
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仕事の合間に小一時間ほど近所を漫歩して、凝り固まった頭をリフレッシュさせる。
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