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常法

じょうほう
名詞
1
標準
文例 · 用例
むかしむかし棄老国と号ばれたる国ありて、其国に住めるものは、自己が父母の老い衰へて物の役にも立たずなれば、老人は国の費えなりとて遠き山の奥野の末なんどに駆り棄つるを恒例とし、また一国の常法となしゐけるが、ここに一人の孝心深き大臣ありけり。
幸田露伴 印度の古話 青空文庫
この古来の医家の常法に対して、青年の一部には、不信の眼を向ける者がある。
中島敦 文字禍 青空文庫
逍遙子汝に問ふところありしに、汝は顧みて他をいひ、思想の化石になりたる書籍に問へなどゝいへるは、討論の常法を失ふものなりといへり。
森鴎外 柵草紙の山房論文 青空文庫
われは果して逍遙子に對して不親切なるか、討論の常法を失ひしか。
森鴎外 柵草紙の山房論文 青空文庫
長崎表での蘭館への出入は、常法があって、かなり厳しく取り締られていたが、カピタンが江戸に逗留中の旅館であるこの長崎屋への出入は、しばらくの間のこととて、自然何の構もなき姿であった。
菊池寛 蘭学事始 青空文庫
虎を殺した者を褒むるは虎棲む国の常法だ。
虎に関する史話と伝説民俗 十二支考 青空文庫
即ち石出帯刀のこの処置は、欧陽修のいわゆる「天下の常法となすべき」ものであって、決して「異を立ててもって高しとなす」ものではなかったのである。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
しかしこれら第一種の法諺は通常法律書にも載っており、その重なるものは皆な法律家のよく知っているところであるから、ここにはただ一、二を例示するに止めて置く。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫