素通し
すどおし
名詞
標準
transparent
文例 · 用例
だが彼の眼鏡は、いつもただ素通しであつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
故に彼の觀照が澄めば澄むほど、素通しの硝子における陰影の缺陷が著るしかつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
金張りの素通しの眼鏡なんか、留置場でエンコの連中をおどかすだけの向だよ。
— 葉山嘉樹 『乳色の靄』 青空文庫
」 また疳走った声の下、ちょいと蹲む、と疾い事、筒服の膝をとんと揃えて、横から当って、婦の前垂に附着くや否や、両方の衣兜へ両手を突込んで、四角い肩して、一ふり、ぐいと首を振ると、ぴんと反らした鼻の下の髯とともに、砂除けの素通し、ちょんぼりした可愛い目をくるりと遣ったが、ひょんな顔。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
原稿かいて、雑誌社へ持って行っても、みんな、芥川賞もらってからのほうが、市価数倍せむことを胸算して、二ヶ月、三ヶ月、日和見、そのうちに芥川賞|素通して、拙稿返送という憂目、再三ならずございました。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
皆|素通して々と行って了う。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
この間まで借りていた二階の部屋は東が二間、四枚の素通し硝子であった。
— 宮本百合子 『春』 青空文庫
あゝ拾円と云う金が、こんなにも重苦しい涙を見なければならないのかしら、その拾円がみんな、ミシン屋の叔母さんのふところへ、はいって私には素通して行っただけの拾円だった。
— 林芙美子 『放浪記(初出)』 青空文庫
作例 · 標準
このメガネは度が入っていない素通しのレンズなので、視界が変わらない。
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向こう側が素通しのガラス張りになっていて、開放感のあるオフィスだ。
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プライバシーを守るため、素通しの窓に目隠し用のシートを貼った。
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