穫
穫
名詞
標準
文例 · 用例
「さびしい青猫」以下の章に收められた詩は、何れもこの二三年來に於ける最近の收穫である。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
田舍の寂しい畔道で、名も知れぬ村社の神の、小さな祠の前に額づいてゐる農夫の老婆は、その初孫の晴着を買ふために、今年の秋の收穫に少しばかりの餘裕を惠み給へと祈つてゐるのだ。
— 萩原朔太郎 『宿命』 青空文庫
)そこで最近、再度また新しき勇気を取り直して、過去の思索に於ける全収穫を計算してみた。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
この書物こそは、僕の十年来の思索に於ける収穫で詩論としての総勘定と言うべきものだ。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
――こうした刈入時の田舎の自然と、収穫に忙しい労働の人生とが、屋根の上に飛びあがった一羽の鶏の主観の影に、茫洋として意味深く展開されているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
私はこれを副収穫として嬉しく思っています。
— "Not till the sun excludes you, do I exclude you; 『●「或る女」巻頭のホイットマンの詩』 青空文庫
一、作品の客観性は、人為的に穫得出来るものではない。
— 中原中也 『芸術論覚え書』 青空文庫
花袋については、花袋全集の刊行されている今日、その文学的総収穫について、統一した見解が、定めて下されることであろうが、私は彼の紀行文について多く世に知られていない功績をあげたいと思う。
— ――田山花袋氏―― 『紀行文家の群れ』 青空文庫