幻辞.com

足溜まり

あしだまり
名詞
1
標準
文例 · 用例
半七と松吉は荒物屋の店を足溜まりにして、かの空地のあたりを見張っていた。
菊人形の昔 半七捕物帳 青空文庫
ハーグ den Haag という名前――正しくいえば、S Graven Hage(伯爵の囲い地)――が示す如く、昔は領主(伯爵)の狩猟の足溜まりの場所だったのが、近代に至って政治・外交の中心地となっても、その色彩はずっと褪せなかったものと見える。
野上豊一郎 レンブラントの国 青空文庫
坊主の住居は、浜松町だそうだから、丁度都合のいい足溜まりだ。
黒門町伝七捕物帳 乳を刺す 青空文庫
誰も心で尊敬するわけではないが、非常にジャーナリスチックな交遊をしたりするから、何か仲間の足溜りの役をなす。
中原中也 非文学的文士 青空文庫
半七はその日から山谷の蕎麦屋を足溜りにして、油断なく小左衛門の出入りを窺っていたが、彼は近所の銭湯へ行くか、小買い物に出るほかには、何処へ出かけることも無かった。
大阪屋花鳥 半七捕物帳 青空文庫
東京へも用達しに始終往復してゐて、さう云ふ時の足溜りに、これまで女を下町の方に囲つておいたこともあつた。
徳田秋聲 或売笑婦の話 青空文庫
土井は何となし京都が住みいゝやうに思へたので、事によつたら足溜りをどこかに拵へておかうかと思つた。
徳田秋聲 青空文庫
正勝は思いがけぬ足溜りを得た。
佐左木俊郎 恐怖城 青空文庫