有り気
ありげ
名詞-接尾辞形容動詞
標準
appearing to have
文例 · 用例
これを聞いてか嫂が母に注意したらしく、或日母は常になくむずかしい顔をして、二人を枕もとへ呼びつけ意味有り気な小言を云うた。
— 伊藤左千夫 『野菊の墓』 青空文庫
いつそ…… と誰も皆思つたと覚しく、一座の人々は皆意味有り気に眼を見合せた。
— 田山花袋 『重右衛門の最後』 青空文庫
「慈母さん」とお勢は何をか憶出して事有り気に云ッた。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
なに、友は愚にも附ん事を言っているのだが、其愚にも附かん事を、人生だ、智慾だ、煩悶だ、肉だ、堕落だ、解脱だ、というような意味の有り気な言葉で勿体を附て話されると、何だか難有くなって来て、之を語る友は偉いと思った。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
腹心にはことごとく武田家の浪人筋を用い、軍用金として佐渡の黄金を溜めて置き、時機を見て、武田家再興の大陰謀を企てるのじゃで、随分忠勤を励まれよと言い含め、一方公儀に向っては、信州黒姫山の麓には、金脈有り気に見えまするで、佐渡へ上下の折々に試掘致しとう御座りまする。
— 江見水蔭 『怪異黒姫おろし』 青空文庫
二人で好いのを見つけて上げようじゃありませんか」 藤尾は意味有り気に小野さんを見た。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
自分がフト思い付いた事が、自分の予期以上にスラスラと運んで行って、何と云っても憎かろう筈の無い実の子を大びらに家に入れる事の出来たお関はそりゃあ満足して居たには違いなかったけれ共、一方恭吉が自分に向ける意味有り気な眼を気に掛けずには居られなかった。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫
」私は、いかにも用事ありげに、そそくさと外出した。
— 太宰治 『佳日』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日有り気について考えている。
有り気という言葉は日本語で重要だ。
彼は有り気の意味を理解している。
この文には有り気が含まれている。