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無反り

むぞり
名詞
1
標準
文例 · 用例
無反りの革柄を押えている横肥りの方が笑ったらしい。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫
枕にしていたらしく、おかしいほど長い、無反りの刀が、あたまのほうに置いてあるのだ。
林不忘 巷説享保図絵 青空文庫
追いすがる無反りの一刀、切っ先が点となって鶺鴒の尾みたいに震えながら、鋩子は陽を受けて名鏡のようにぴかありぴかりと光る。
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
剛兵衛は六尺(一・八メートル)ばかりの八角にけずりあげた筋金入りの樫棒、伝九郎は三尺二寸(一メートルたらず)無反りの木剣を持っている。
山本周五郎 だんまり伝九 青空文庫
「無念ッ」とかえす力で横ざまにはらい上げた鉄杖を、ふたたびくぐりぬけた六部は、杖にしこんである無反りの冷刀をぬく手も見せず、ピカリと片手にひらめかせて、「若僧、雲水」と錆をふくんだ声でよんだ。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
時に、そのすさまじいつるぎの渦へ、突として、横合いからことばもかけずに、無反りの大刀をおがみに持って、飛びこんできた人影がある。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
無反りの戒刀をふりかぶった木隠龍太郎、つづいて、武田伊那丸のすがた。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
紫白の手綱を、左手に引きしぼり、右手に使いなれた無反りの一|剣をひっさげた龍太郎は、声もたからかに、「それにおいであるのは小幡民部殿か。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫