然なくば
さなくば異読 さなくは
表現接続詞
標準
if not
文例 · 用例
若し然なくば隱見出沒、氣長く我船の後を追ふ内、本船が何時か海水淺き島嶼の附近か、底に大海礁の横る波上にでも差懸かつた時、風の如く來り、雲の如く現はれ出でゝ、一|撃の下に其處に我が船を撃沈する積かも知れぬ。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
凡そ是の如きの情状を做し得てこそ、人も聊か他の動物の上に立ち得るのであれ、然なくば那處に人の動物たらざるところを見んやである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
然なくばやゝ離れた位置から遠くわが帽子の簷のあたりに看る方がおもしろい。
— 幸田露伴 『華嚴瀧』 青空文庫
自然界に闘争の行なわれる場合は、どちらかがどちらかを倒して食ってしまうか、さなくば双方が死んでしまわなければ始末がつかないように思われる。
— 寺田寅彦 『映画「マルガ」に現われた動物の闘争』 青空文庫
蹄で落葉を蹶散らす音、これは騎兵演習の斥候か、さなくば夫婦連れで遠乗りに出かけた外国人である。
— 国木田独歩 『武蔵野』 青空文庫
昼も夜も忙しい人は出勤前のわずかな時間までも心せわしさをむさぼるかのように急いで新聞を読む代わりに、さなくばめったに口をきく事のない家族とよもやまの談をかわすもいいだろう。
— 寺田寅彦 『一つの思考実験』 青空文庫
さなくば僕の泥足に涙ながして接吻する。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
さては人の心の頼めなきことよなど案じ煩いつつ、居て待たんよりは、むしろ行きて見るに若かずと、これを葉石氏に議りしに、心変りならば行くも詮なし、さなくばおるも消息のなからんやという。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
作例 · 標準
計画通りに進めよ、然くば(さなくば)予期せぬ問題が発生するだろう。
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「すぐに謝罪しろ。然なくば、二度と口をきかん!」と彼は怒鳴った。
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この薬は用法・用量を守って服用しなさい。然く(さなく)ば、副作用が出る可能性がある。
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