貸し元
かしもと
名詞
標準
financier
文例 · 用例
にも拘らず、今もする関東の九郎兵衛は、貸し元とでも言ひ相な長脇ざしの感じを持つてゐる。
— 折口信夫 『辻の立ち咄』 青空文庫
しかしもともと相対性理論の存在を必要とするに至った根原は、畢竟時に関する従来の考えの曖昧さに胚胎しているのではないかと考えられる。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
この物質不滅という考えは実はあらゆる時代に行われてきたのであるがしかしもとよりこれに関して何ら明瞭な考えはなかったのである。
— スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 『宇宙の始まり』 青空文庫
しかしもと/\事務的に出来てゐるポオトフオリオが、事務家とも遊民ともつかない老年の彼にふさふか何うか考へものであつた。
— 徳田秋聲 『折鞄』 青空文庫
しかしもとより諸種の経験教養等によって発展を促されることはもちろんである。
— 結論――自分の立場 『明治哲学界の回顧』 青空文庫
しかし裁判は終結しない儘休憩となり、ごろ寝をする、しかしもともと終結してゐないのであるから佗寝以上には進みやうがない。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
しかしもとよりそんなことにこだわっているべき場合ではなかった。
— ――一游亭に―― 『子供の病気』 青空文庫
しかしもとより生活の趣味がモダンでなくてはならぬというのではない。
— 倉田百三 『女性の諸問題』 青空文庫
作例 · 標準
賭場を切り盛りする貸し元として、この界隈の顔役たちは一目置いていた。
「貸し元に黙って勝手な真似はできねえよ」と、若衆は肩をすくめて首を横に振った。
資金の貸し元を調査した結果、実態のないペーパーカンパニーであることが判明した。
時代劇では、義理人情に厚い貸し元が主人公を助け、悪徳代官を懲らしめる展開がよく見られる。
標準
gambling boss
作例 · 標準
貸し元は、その土地の賭場を仕切る親分として、裏社会で強い影響力を持っていた。
賭場を開くには、まずその縄張りを管理する貸し元の許しを得るのが、博徒たちの不文律であった。
「ここの貸し元は、負けが込んだ客にも情けをかけることで知られているが、裏切りには容赦しないそうだ」
警察の家宅捜索により、違法なサイコロ賭博を行っていた貸し元とその配下、合わせて十数名が逮捕された。