退下
たいげ
名詞
標準
文例 · 用例
『御辞退下さる程の御馳走は有ませんのですから。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
あるとき帝は黄金の枕を賭けて寛蓮と御一戦遊ばされ、寛蓮見事に勝をしめて、黄金の枕小脇に喜び勇んで退下した。
— 坂口安吾 『醍醐の里』 青空文庫
帝はひそかに侍臣に命じ、退下の途中を要して強盗のふりし、黄金の枕を奪はせ給ふた。
— 坂口安吾 『醍醐の里』 青空文庫
綾麻呂 臣、石ノ上ノ綾麻呂、今、無実無根の讒言を蒙って、平安の都を退下し、国司となって東国に左遷されんとす。
— 加藤道夫 『なよたけ』 青空文庫
――ごしゅくんはもう、おれの掌中からとびだそうとしておられる、かれは御前を退下しながらそう思った。
— 山本周五郎 『新潮記』 青空文庫