顔無
かおむ
名詞
標準
文例 · 用例
もともと芸術家ってのは厚顔無恥の気障ったらしいもので、漱石がいいとしをして口髭をひねりながら、我輩は猫である、名前はまだ無い、なんて真顔で書いているのだから、他は推して知るべしだ。
— 太宰治 『鉄面皮』 青空文庫
職務ゆえ、懸命にこらえて、当りまえの風を装って教えているのだ、それにちがいないと思えば、なおのこと、先生のその厚顔無恥が、あさましく、私は身悶えいたしました。
— 太宰治 『皮膚と心』 青空文庫
役人は、ますますさかんに、れいのいやらしい笑いを発して、厚顔無恥の阿呆らしい一般概論をクソていねいに繰りかえすばかり。
— 太宰治 『家庭の幸福』 青空文庫
どうして、こんなに厚顔無恥なのでしょう。
— 太宰治 『返事』 青空文庫
やると決めればすごいやつで――大学でもその賢さは上の上、ただ厚顔無恥の放蕩者で。
— THE ADVENTURE OF THE THREE STUDENTS 『三枚の学生』 青空文庫
思索、批判、統制が足らない、厚顔無恥、そして無能無力だ!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
兄の死を冷眼視するほど、彼女が厚顔無恥であるとしたならば、彼女を思ひ知らせるには、さうだ!
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
兄の死を冷眼視するほど、彼女が厚顔無恥であるとしたならば、彼女を思い知らせるには、そうだ!
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫