温突
オンドル
名詞
標準
ondol (traditional Korean underfloor heating)
文例 · 用例
その部屋は天井の低い、三畳ほどの温突であった。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
坐ろうにも、堅い土の温突の上に座蒲団もなかった。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
馴れぬ風土の寒風はひとしおさすらいの身に沁み渡り、うたた脾肉の歎に耐えないのであったが、これも身から出た錆と思えば、落魄の身の誰を怨まん者もなく、南京虫と虱に悩まされ、濁酒と唐辛子を舐めずりながら、温突から温突へと放浪した。
— 織田作之助 『勧善懲悪』 青空文庫
家の中は全部油紙を敷詰めた温突になっていて、急に温い気がむっと襲った。
— 中島敦 『虎狩』 青空文庫
それはがさがさと物音をたてて吹っ飛び温突の上で揺れている。
— 金史良 『天馬』 青空文庫
土間に一杯たちこめた煙が温突紙のやぶけたところや、障子の穴、壁の割れ目等からもやもやと侵入して来る。
— 金史良 『天馬』 青空文庫
するとその時部屋の中は真暗くなり、天井といわず壁といわず温突の底といわず方々から、自分の残骸を嘲笑う群衆の嗤い声がわっははと湧き上った。
— 金史良 『天馬』 青空文庫
彼はついに正気の沙汰ではなくぐるぐると温突の上を這い廻り出したが、膝頭ががたがたふるえる。
— 金史良 『天馬』 青空文庫