滝水
たきみず
名詞
標準
文例 · 用例
文化文政ごろの酒については、『五月雨草紙』に和泉町四方の滝水一升二百文なり。
— 佐藤垢石 『酒渇記』 青空文庫
やがて失神の文覚が浮びあがると、数千丈の断崖から落下する滝水の勢いにあっという間に流された。
— 第五巻 『現代語訳 平家物語』 青空文庫
そして汚い物でも投げうつように傍らの流れへ向って捨てようとしたが、すぐその崖の上から凄まじい滝水のように鳴って落ちる琵琶の音に気がついて、「誰だっ、今ごろそんな所で」と仰向いて呶鳴った。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
風は満山に轟々と鳴って、どこかですさまじい滝水のひびきがする。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
滝水も皆、氷柱になって凍っているのである。
— 火の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
滝水の流れが岐れて来て、小さな沼が木や草におおわれているその淵だった。
— 風の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
) と、悲しくなり、浅ましくなり、年久しく独り抱き秘めていた恋の聖泉は、この旅先の女滝男滝の山を越えてから、その滝水のように狂おしく烈しく胸を揺りつづけるものと変っていた。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
滝水が吹きつけてくる。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫