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苦鳴

くめい
名詞
1
標準
cries of pain
文例 · 用例
七|尺有餘の猛狒は苦鳴をあげ、鮮血を吐いて地上に斃れた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
虎は比較的愚な動物で、憤然身を躍らして、鐵車の前方から飛付いたから堪らない、恐る可き旋廻圓鋸機のために、四肢や、腹部を引裂かれて、苦鳴をあげて打斃れた。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
世を詛い剰って、意地悪く吐出す罵倒や嘲笑の鋒尖を彼女は全身に刺し込まれても、ただ情無く我慢するだけ、苦鳴の声さえ聞取られるのに憶している。
岡本かの子 食魔 青空文庫
あはや横波驀地頭上を天へ、舳なかば傾く刹那、しやしやしやしやと水晶簾ぞ落下すれ、苦鳴もろとも闇中の渦巻分時、微塵なり。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
――と思うと、沙金の手に弓返りの音がして、まっさきに進んだ白犬が一頭、たかうすびょうの矢に腹を縫われて、苦鳴と共に、横に倒れる。
芥川龍之介 偸盗 青空文庫
ウウム……と、二度目の苦鳴を聞いたとたんに、「あッ――お信が」 と、発狂したように、お八重がさけんだ。
吉川英治 無宿人国記 青空文庫
異様な苦鳴が竈の中から劈いて聞えた。
吉川英治 牢獄の花嫁 青空文庫
「むッ……」と十郎太は、苦鳴をあげて、たおれた。
吉川英治 神州天馬侠 青空文庫
作例 · 標準
その事故現場では、助けを求める苦鳴が響いていた。
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彼の病状は悪化し、夜通し苦鳴を漏らしていた。
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敗戦国の兵士たちは、自国の未来に苦鳴を上げた。
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